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郡上おどり

(ぐじょう おどり)

日本一のロングラン盆おどり

岐阜県郡上市八幡町で毎年7月中旬から9月上旬にかけて開催される「郡上おどり」は、日本一のロングラン盆踊りとして知られています。延べ32夜にわたって繰り広げられる踊りには、全国から参加する人が集まり、熱狂的な盛り上がりを見せます。特に8月12日から15日に行われる「徹夜おどり」では、翌朝まで踊り明かします。

30夜を超える熱狂

郡上おどりでは、「かわさき」「春駒」「三百」「ヤッチク」「古調かわさき」「げんげんばらばら」「猫の子」「さわぎ」「甚句」「まつさか」の10曲が演奏され、それぞれに対応する踊りがあります。踊りは基本的に簡素で、初心者や観光客でもすぐに踊れるようになります。

踊りの中心は「屋形」という可動式の木造2層構造の舞台で、三味線・太鼓・笛の伴奏に唄囃子や掛け声が加わります。「まつさか」は最後に踊る曲で、拍子木と歌のみで踊り、片付けの手間が少ないためです。

歴史と伝統

郡上おどりの起源は、中世の念仏踊りや風流踊に由来すると考えられています。江戸時代初期には、郡上藩主が領民親睦のために奨励したため盛んになり、城下町全体を舞台とした盆踊りへと発展しました。1996年には国重要無形民俗文化財に指定され、2022年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されました。

踊り方

郡上おどりの特徴は、踊り方が自由であることです。屋形と呼ばれる車輪付きの舞台を中心に、輪を作って踊り、曲ごとに異なる振り付けを楽しめます。初心者でも簡単に踊れるシンプルな動きなので、誰でも気軽に参加することができます。浴衣や下駄を履いて参加すると、より楽しめます。

徹夜おどり

郡上おどりの最大の見どころは、なんといっても徹夜踊りです。毎年8月13日から16日までの4日間、夜通し踊り続けるこのイベントには、来訪者はおよそ25万人に達します。全国から多くのファンが集まり、明け方まで踊り続けます。華やかな衣装をまとった踊り手たちの熱気と、笛や太鼓の音色が織りなす光景は圧巻です。

忘れられない夏の一夜を

奥美濃の山々に囲まれ、吉田川に沿って築かれた城下町、郡上八幡は、7月中旬から9月にかけて、夜になると笛や太鼓の音とともに唄声が響き渡り、踊りが始まります。地元の人も初めての人も一緒になって大きな輪を作り踊ります。

郡上おどりの会場は、夜になると提灯でライトアップされ、幻想的な雰囲気になります。休憩したり、食事を楽しんだりできる屋台が多数出店しています。郡上おどり期間中には、郡上八幡の町全体が活気にあふれ、祭り一色になります。

郡上八幡博覧館

郡上おどりの開催時期以外にも、郡上八幡博覧館では通年で踊りの実演を見学でき、郡上おどりの歴史などの展示も常設されています。

Information

名称
郡上おどり
(ぐじょう おどり)
リンク
公式サイト
住所
岐阜県郡上市八幡町内
電話番号
0575-67-0002
開催期間
7月〜9月
料金

無料

アクセス

東海北陸道郡上八幡ICから車で5分

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