五平餅の発祥
五平餅の起源は諸説ありますが、江戸時代中期に木曽地域で生まれたと考えられています。当時、木こりたちは山仕事で出た木の切れ端に飯を握りつけてたき火で焼き、味噌をつけて食べていました。これが五平餅の原型になったと言われています。
その後、携帯食として弁当代わりに使われ、秋の収穫後に新米で五平餅を作り、神様へ感謝としてお供えされました。また、家族が集まる時や来客がある時によく作られるようになり、地域の人々の暮らしに根付いていきました。
主に長野県の木曽・伊那地方から岐阜県東濃地方東部、愛知県三河地方にかけて食されています。
五平餅の食べ方
五平餅は、串に刺したまま手で持って食べます。香ばしく焼き上げられたご飯と甘辛いタレの風味が絶妙です。
タレは、味噌ベース、醤油ベース、味噌と醤油を合わせたミックスの3種類が一般的で、お店や家庭ごとに秘伝のタレが作られています。中には、たまりを使った珍しいタレもあります。
隠し味としては、クルミや白ごま、落花生がポピュラーですが、酒やみりん、砂糖、山椒の葉、カヤの実、ショウガ、ニンニク、刻みネギ、玉子、クロスズメバチの幼虫「へぼ」を使う地域もあり、作る人によって独自の味が楽しめるのも魅力です。
五平餅を楽しむ
五平餅は、道の駅や土産物店、観光地などで販売されています。恵那市には五平餅のお店がたくさんあり、気軽な食事やおやつとしても日常的に親しまれています。市内の五平餅のお店が掲載された「恵那 GOHEI MAP」が作られています。