飛騨古川の弐之町通り。古くから宿や商店が軒を連ね、現在でもその名残りを味わうことのできるこの通りに、「味噌煎餅本舗 井之廣」はあります。創業は明治41年。飛騨古川名物の「味噌煎餅」を造り続けて100年以上という老舗です。朴葉味噌や味噌の天ぷらなど、味噌のコクと味わいを生かした食文化がある飛騨市ならではの味で、岐阜県観光連盟推奨観光土産品にも選ばれた銘菓です。三年もの熟成期間を経た自家製味噌を使い、創業当時の手法のまま1枚1枚丹念に作られた飛騨の味。パリパリと心地よい音をたてながら口の中で割れる味噌煎餅には、飛騨の素朴で温かい人々の姿を思い出させる優しさがあります。