岐阜県 » 飛騨・高山・白川郷

櫻山八幡宮

(さくらやまはちまんぐう)

荘厳な雰囲気漂う神域

飛騨山中に両面宿儺(りょうめんすくな)という凶族を討伐するために、朝廷より飛騨国に入った武振熊命が戦勝祈願のために桜山(櫻山)の神域に先代の応神天皇を祀ったのに始まると伝えられています。

秋の例祭(八幡祭)は春の日枝神社の例祭とともに高山祭として知られ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。境内には高山祭屋台会館があり、秋の高山祭で曳き出される屋台が通年展示されています。

境内には、火防鎮護の神「秋葉神社」、菅原道真公を祀る「天満神社」、五穀豊穣や商売繁盛の神「稲荷神社」、海上交通安全の「琴平神社」、武勇の神や歯の神を祀る「照前神社」といった末社があります。

祭屋台を展示している高山祭屋台会館、日光東照宮の模型を展示する桜山日光館が境内にあります。散策しながらゆっくりとお参りできます。

歴史

仁徳天皇の時代(377年頃)、飛騨山中に二つの顔を持つ凶族、両面宿儺(りょうめんすくな)が人民を脅かしていました。これを討伐するために派遣された難波根子 武振熊命(なにわのねこ たけふる くまのみこと)が、先帝 応神天皇を祀り、戦勝祈願を行ったのが桜山八幡宮の始まりと伝えられています。

その後、聖武天皇の時代(8世紀)に諸国に八幡信仰が広まり、この地も八幡宮として整えられました。しかし戦乱の時代が続き境内は一時荒廃していました。

江戸時代(1623年)には、当地の高山領主であった金森重頼が社殿を再興し、氏神として保護し、宮川以北の住民を氏子としました。明治時代には八幡神社に改称され、昭和7年に県社となりました。戦後には「秋の高山祭」として全国に知られ、年間を通じて150万人の参拝者が訪れます。

境内と施設

二の鳥居:享保15年(1730年)に飛騨代官長谷川忠崇の奉納による石造の鳥居が立っています。

高山祭屋台会館

全国でも珍しい本物の祭屋台を展示している施設です。秋の高山祭に曳き出される絢爛豪華な実物の屋台(国指定重要有形文化財)を間近で見ることができます。

桜山日光館

高山祭屋台会館の附設施設で、大正時代に33人の技術者が15年の歳月をかけて製作した日光東照宮の模型を展示しています。陽明門や本殿、拝殿、五重塔など28の建物と鳥居などが実物の10分の1スケールで再現され、総数50万個もの部品が使用されています。

Information

名称
櫻山八幡宮
(さくらやまはちまんぐう)
リンク
公式サイト
住所
岐阜県高山市桜町178番地
電話番号
0577-32-0240
アクセス

高山駅から徒歩で20分

飛騨・高山・白川郷

岐阜県