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旧遠山家民俗館

(きゅう とおやまけ みんぞくかん)

白川郷の伝統と歴史を体感できる合掌造り

岐阜県白川村にある資料館で、衣食住に関する資料が保管・展示されていて、白川村の伝統と歴史を体感することができます。建物は1827年(文政10年)頃に能登の大工によって建てられた合掌造り家屋で、国の重要文化財に指定されています。遠山家は「大家族の家」としても有名で、明治30年代後半のピーク時には40人の大家族が山国の厳しい生活を送っていました。かつての大家族制度を偲ばせる壮大な規模と峡谷の緑濃い環境にしっくりと調和する風格と美しさを誇ります。なお、白川村を代表する大型の合掌造り住宅ですが、白川郷からは車で15分ほど離れているため、世界遺産「白川郷・五箇山の合掌造り集落」には含まれません。

住宅家屋

旧遠山家の主屋は1827年(文政10年)頃に能登の大工によって建てられ、1854年(嘉永7年)に改築された4階建ての合掌造りです。現在も屋内は黒光りし、外観もどっしりとした威容を誇っています。1階部分は居住スペースで、2階から上は養蚕を行うスペースでした。床下では、明治中期まで火薬の原料となる焔硝づくりが行われていました。

建物の大きさは、白川郷・五箇山の合掌造り集落の和田家住宅よりも大きく、かつては数十人の大家族が住んでいました。この地域は山がちで平地に恵まれず、土地が狭いため、次男や三男が分家することが難しく、長男一家を中心とした大家族となりました。そのため、家屋の規模も大型になりました。

遠山家の歴史

遠山家は代々御母衣村の名手を務め、焰硝産業や養蚕業の発展に大きく寄与しました。焰硝産業では白川郷23か村に3軒しかない焰硝の製造販売の取りまとめ役「上煮屋」を務め、養蚕業では蚕種の買い入れや生糸生産の取り締まりを行い、当時の村の産業を支える重要な役割を担ってきました。

また、遠山家は「大家族の家」としても有名で、大正から昭和初期にかけて盛んに行われた「大家族」制研究の舞台となり、多くの研究者が訪れました。明治30年代後半のピーク時には40人の家族員が住んでいたことから、白川村屈指の「大家族」制を維持した家として知られています。

Information

名称
旧遠山家民俗館
(きゅう とおやまけ みんぞくかん)
リンク
公式サイト
住所
岐阜県大野郡白川村御母衣125番地
電話番号
05769-5-2062
営業時間

10:00~16:00

定休日

水曜(祝日の場合は前日休)

料金

大人: 300円
小人:150円

アクセス

高山駅からバスで75分 *JR高山駅横、濃飛バスセンター発、白川郷・平瀬温泉行き約75分 → 「平瀬」バス停から車で5分
荘川ICから車で25分[20km] *荘川ICより国道156号経由約25分
白川郷ICから車で15分[15km] *白川郷ICより国道156号経由約15分

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