岐阜県には伊吹山、下呂温泉、辻堂などの観光スポット、郡上おどり、航空祭、春駒などの観光イベント、水まんじゅう、ぼたん鍋、鮎菓子などのご当地グルメがあります。
岐阜県は日本の中部地方の県で、北部には飛騨山脈、南部は濃尾平野が広がる起伏に富んだ土地です。岐阜県には神通川、庄川、木曽川、矢作川、九頭竜川、庄内川といった6つの河川が県の中を流れていて、それぞれの流域が分かれています。
北部の飛騨山脈はほかに山に比べて森林率が高く92.5%にもなっていて、まさしく緑の県です。そして盆地を囲むようにして600m級の山々があるために夏は気温が高く、冬は寒いといった季節がはっきりとしている土地でもあります。
岐阜県には世界遺産に登録されている白川郷をはじめとして有名な観光スポットはいくつもあります。白川郷は日本有数の豪雪地帯の飛騨地方にある集落で、養蚕のために鋭角な茅葺き屋根の合掌家屋が立ち並んでいます。
鋭角的な屋根は、風の抵抗を最小限にして早く屋根を乾かすことができるようになっており、そうした建築物群の景観や技術などが評価されて1995年に世界文化遺産に登録されました。
雪景色の白川郷の美しい風景は写真や映像で見たことがある人も多いでしょう。白川郷はミシュランの旅行ガイドでも三ツ星を獲得しており、岐阜県の代表的な観光名所として多くの人が訪れている場所です。
岐阜県には、2億年以上前にできたといわれる大滝鍾乳洞や1965年に発見された飛騨大鍾乳洞といった鍾乳洞もあります。大滝鍾乳洞は700mにもなる鍾乳洞で、様々な鍾乳石を楽しむことができます。
一方飛騨大鍾乳洞は800mにもなる全国でも屈指の鍾乳洞で、彫刻が施されているように見える楼閣天蓋や仏像のように見える大円空像、様々な鍾乳石といった見所が多い洞窟で、ひんやりと涼しい鍾乳洞は特に夏には人気の観光スポットです。
飛騨地方といえば、豊かな自然とおいしい水が生み出した農産物が有名ですから、旅とともに楽しみたいものです。飛騨地方で生産されている飛騨牛はステーキにもしゃぶしゃぶにも合う牛肉で肉の好きな人はぜひ味わいたい一品です。
水がおいしい岐阜県はおいしいお酒を造る条件を満たしている土地で、様々な地酒があります。世界文化遺産のある白川郷では芳醇な薫りのどぶろくが作られており、どぶろく祭などのイベントも行われています。
下呂温泉は室町時代に草津温泉・有馬温泉と並び飛騨の湯島(下呂温泉の当時の泉名は湯島)として「三名泉」のひとつと称され、江戸時代より「天下の三名泉」(日本三名泉)と呼ばれる、1000年の歴史をもつ名湯。 周囲を山に囲まれていて、下呂駅から飛騨川沿いを中心に旅館・ホテルが立ち並び、山腹部まで広がる。 泉質はアルカリ性単純温泉で、無色透明な湯は滑らかな肌ざわりが特徴。 スベスベとした肌触りであり、pH値が9.18と高く、肌の古い角質を取ってお肌をツルツルにする効果が期待されるため「美人の湯」とも呼ばれている。...»
白川郷は、江戸時代末期から明治時代末期にかけて建てられた、豪雪地帯に特有の合掌造りの集落です。この地域は山と川、田園と木造住宅が織りなす日本の原風景を堪能できる場所として知られています。 合掌造りの特徴 合掌造りは木の梁を山形に組み合わせて建てられた建築様式で、急勾配になった茅葺き屋根が特徴です。この屋根は雪を落としやすくするためのもので、葺き替えが地域住民の共同作業で30年から40年に一度行われています。白川郷は、今も実生活の場として合掌造りが使われている貴重な地域です。 歴史的背景 白川郷は、岐阜県内の庄川流域の呼称であり、現在の大野郡白川村、高山市荘川町(旧荘川村)、および高山市...»
岐阜城は、岐阜県岐阜市の金華山(標高329メートル)にあった山城で、鎌倉時代からの長い歴史を持ちます。この城は、1567年に織田信長が小牧山から本拠地を移し、整備を進めたことでも知られています。現在、金華山の山上には1956年に再建された三重四階の模擬天守と岐阜城資料館があり、これが訪問者を迎え入れています。 模擬天守とその魅力 岐阜城の模擬天守の内部は、郷土資料館として機能しており、最上階は展望台として利用されています。この展望台からは、長良川や岐阜市街を一望できる絶景が楽しめます。各階は以下のように構成されています: 1階:武具の間 2階:城主の間 3階:信長公の間 4階:...»
飛騨高山は、歴史の風情が色濃く残る街並みで知られています。中でも、「古い町並み」は江戸時代の面影を今に伝える貴重な地域として、多くの観光客を魅了しています。このエリアは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、その趣深い景観はまるでタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができます。 古い町並みの特徴と魅力 飛騨高山の「古い町並み」は、以下のような多くの魅力に溢れています。 歴史ある町家 白壁土蔵や格子窓が特徴的な町家が軒を連ねており、訪れる人々は当時の生活様式を垣間見ることができます。この町家群は、江戸時代の商家の面影を今に伝え、歴史の深さを感じさせます。 伝統工芸品 ...»
虎渓山永保寺は、岐阜県多治見市にある臨済宗南禅寺派の寺院です。中国廬山の渓谷に似ていることから「虎渓山」(こけいざん)という山号がつけられました。 国の名勝に指定されている庭園は、夢窓国師の作庭と伝えられ、舟遊式、回遊式、鶴亀の蓬莱など、多彩な形式の庭園が楽しめます。自然の地形を巧みに生かし、滝の音を仏の声に例えた大岩盤「梵音巌」から流れ落ちる滝は、清々しく爽やかな印象を与えます。 境内には、国宝に指定されている観音堂や開山堂など、歴史的に貴重な建造物も数多く残されています。本堂の前には、市の天然記念物に指定されている樹齢700年の大イチョウと、志野・織部釉を施した陶製の灯籠があります。...»
岐阜県郡上市八幡町で毎年7月中旬から9月上旬にかけて開催される「郡上おどり」は、日本一のロングラン盆踊りとして知られています。延べ32夜にわたって繰り広げられる踊りには、全国から参加する人が集まり、熱狂的な盛り上がりを見せます。特に8月12日から15日に行われる「徹夜おどり」では、翌朝まで踊り明かします。...»
馬籠宿は、江戸時代の五街道の一つである中山道の43番目の宿場町として栄えた歴史ある町並みです。石畳が敷かれた坂道の両側には、茶屋やお土産物屋、雑貨屋が軒を連ね、江戸時代の旅人が歩いた姿を彷彿とさせます。訪れる人々は、ノスタルジックな風景を楽しむことができます。 石畳の坂道を歩きながら、風情ある家並みや水車のある水路で、水のせせらぎに癒されながら写真を撮ることができます。特におすすめなのは坂道の下からの眺めで、古風な建物と石畳のコントラストが美しいです。...»
下呂大橋を中心に飛騨川沿いに賑わう温泉街は、歩いて周遊ができる距離に見どころや旅館、飲食店、土産店が集まっている。 噴泉池や手湯・足湯など至るところで湯煙があがり、情緒溢れる温泉街散策が楽しめる。...»
楕円形にくり抜かれた巨大な窪地の中に大小様々な日本列島、半球状の小山とくぼみが点在する体験型の庭園。現代美術家・荒川修作と詩人・マドリン・ギンズのプロジェクトを具現化したテーマパークです。1995年に開園以来、国内外から年間約10万人が訪れる人気スポットとなっています。 養老天命反転地の概要 養老天命反転地は、岐阜県養老町に位置するアート公園で、2002年に開園しました。ここは、芸術家荒川修作とマドリン・ギンズによって設計され、一般的な公園とは異なる独特なアート体験を提供しています。コンセプトとして「人間と環境の関係」を探求し、訪れる人々に思考と感覚の新たな体験を促す場所です。 設計とコ...»
落差8メートルの迫力ある滝で、岐阜県の名水50選の一つに選ばれている水は透明度が高く、コバルトブルーやエメラルドブルーなど日に七回も色を変えると言われています。白龍が住むという伝説が残る滝で、滝壺がさらにその神秘さを引き立てています。 標高700メートルの夕森公園として整備された夕森渓谷にあります。木曽川水系の急流な川上川には、いくつもの滝を作りながら木曽川へと合流します。園内には5つの滝があり、龍神の滝は最下流に位置します。 滝を間近に見ることができる歩道が整備されており、特にシーズン中はカラーライトアップがされるため、夕涼みを楽しむ人々で賑わうナイトスポットとしても親しまれています。...»
標高3067mの御嶽山の麓にある飛騨小坂は、豊富な雨量と落差の大きい渓流、森林が特徴で、落差5m以上の滝が200ヶ所以上もあり、日本でも有数の滝の多い町として知られています。特に、「日本の滝百選」に選ばれた「根尾の滝」が有名です。滝めぐりコースは初級4コース、中級5コース、上級5コースの合計14コースがあります。 飛騨小坂は、下呂市の北部、霊峰御嶽山の西側に位置します。標高差が約2500mあり、御嶽山から湧き出る豊富な水が流れる渓谷には、約6万年前の御嶽山の噴火によってできた溶岩流末端の巌立(がんだて)や、急峻な地形と広大な森林が育む豊かな水によって、200以上の個性豊かな滝が形成されていま...»
郡上八幡市街地の北東にそびえる八幡山にあり、市街地よりおよそ標高 130メートルにある山城です。戦国時代末期の永禄2年(1559年)に築城され、その後の城主によって改修を重ねてきました。現在の天守閣は、昭和8年(1933年)に木造で復元された、全国的にも珍しい木造の模擬天守で、現存する木造再建城としては日本最古です。天守閣からは城下町や奥美濃の山並が一望でき、山城ならではの絶景を楽しめます。特に紅葉の時期はおすすめです。 戦国時代末期の永禄2年(1559年)、遠藤盛数が砦を築いたのが郡上八幡城の始まりです。現在、城郭一帯の石垣は県の史跡に指定され、天守閣は市の有形文化財に指定されています。 ...»
岐阜県中津川市にある付知峡は、木曽川支流・付知川の源流に位置する美しい渓谷です。その澄んだ水から「青川」の別名を持ちます。御嶽山の南麓から流れ出る付知川は、不動滝や高樽滝をはじめ、大小さまざまな滝が点在します。 手つかずの原生林が広がり、春にはシャクナゲ、ヤマザクラ、ツツジ、ヤマブキなどの花々が咲き誇り、夏は緑豊かな木々に囲まれた涼しい川遊びや釣りを楽しめます。秋になると、山々は紅葉で朱に染まり、訪れる人を魅了します。冬は静寂に包まれ、雪景色がまた格別です。 付知峡は「森林浴の森日本100選」、「岐阜県の名水50選」、「飛騨美濃紅葉33選」にも選ばれており、その自然の美しさは格別です。...»
岐阜県関市板取の根道神社の近くにある名もなき池で、青く透き通る水に浮かぶ睡蓮、錦鯉が織りなす光景は、フランスの画家・モネの名画『睡蓮』のようです。「モネの池」と呼ばれてSNSで話題となり、今では全国から多くの人が訪れる人気スポットとなりました。 透明度の高い山からの湧水が光の加減で深い青や透明に変化し、色鮮やかな鯉が悠々と泳ぐ様子が神秘的な光景を生み出しています。...»
岐阜県岐阜市にある黄檗宗金鳳山正法寺にある大仏です。釈迦如来坐像で、日本三大仏の一つに数えられます。江戸時代後期に造られた乾漆仏で、像高13.63メートル、顔の長さ3.63メートル、目の長さ0.66メートルなど、圧倒的なスケールを誇ります。 1832年に完成し、38年の歳月をかけて造られました。乾漆仏としては日本最大です。胎内には薬師如来がまつられ、その優しい表情と荘厳さ、そして静寂な大仏殿の中はまさに癒しの空間です。...»
「谷汲さん」の愛称で親しまれている華厳寺は、西国三十三所で唯一の近畿地方以外にある札所であり、第33番札所として札止めの結願の地です。 本尊は十一面観世音菩薩で、精進落しの青銅製のコイや暗闇を手さぐりで歩く戒檀巡りがあり、満願・結願の地らしく厳かな雰囲気があり、壮観な佇まいは訪れる人々を魅了します。「西国三十三所 観音巡礼」は日本遺産に認定されています。...»
4階建ての館内には、長良川の源流から世界中の川の生態系を再現した水槽が並び、魚類だけでなく、爬虫類、両生類、鳥類など、水辺に生息する約250種類、22,000点以上のさまざまな生き物や植物が織りなす水の世界を体感できます。 メコンオオナマズやピラルクーなどの世界最大級の巨大な淡水魚から、コツメカワウソやカピバラなど愛らしい生き物まで、様々な生き物たちを観察することができます。...»
大和の高取城(奈良県)、備中の松山城(岡山県)と並ぶ日本三大山城の一つに数えられる名城です。鎌倉時代初期に築かれ、戦国時代末期には織田信長の叔母であるおつやの方の治世で知られます。 標高717mの高所に築かれ、高低差180mの地形を巧みに利用した要塞です。別名「霧ヶ城」とも呼ばれ、雲海に浮かぶ姿はまさに天空の城。現在も石垣が残り、日本百名城にも選ばれています。 岩村城の麓は、城跡公園が整備されており、太鼓櫓(復元)、下田歌子勉学所、知新館の正門、菖蒲園などがあります。岩村歴史資料館では岩村城の歴史や文化に関する資料を展示しています。...»
岐阜市の中心部に位置する岐阜公園は、金華山山麓に広がる広大な歴史公園です。戦国時代の岐阜城主であった斎藤道三や織田信長の居館跡とされる場所としても知られ、歴史ロマンあふれるスポットとして人気を集めています。 金華山の大自然に包まれた園内には、信長庭園、信長居館跡、冠木門、岐阜市歴史博物館、加藤栄三・東一記念美術館、立礼茶室華松軒、名和昆虫博物館など多くの施設が並んでいます。さらに、金華山山頂駅まで約3分で結ぶ金華山ロープウェー山麓駅や金華山登山道の登り口もあります。 春には桜越しに眺める岐阜城の姿が、秋には紅葉に彩られた岐阜城が見事です。岐阜公園周辺地区は、1992年に「都市景観100選」...»
高山祭は毎年開催される春の日枝神社の例祭「山王祭(さんのうまつり)」と秋の櫻山八幡宮の例祭「八幡祭(はちまんまつり)」という二つの祭りの総称です。高山祭の発祥は16世紀後半から17世紀とされ、江戸時代の面影を残す伝統行事として今日まで受け継がれています。 飛騨の人々は昔から建築や彫刻が巧みで、「飛騨の匠」と呼ばれています。この祭りでは、その匠たちが精魂込めて作り上げた「屋台」と呼ばれる山車が披露されます。 高山祭は山車を引いて市街を巡ることから、京都市の祇園祭、埼玉県秩父市の秩父夜祭と並んで日本三大曳山祭や日本三大美祭の一つに数えられています。重要有形民俗文化財および重要無形民俗文化財に指...»
岐阜県高山市の奥飛騨温泉郷にある奥飛騨の中でも最も古く、歴史ある温泉です。標高1283メートルの山間に位置し、周囲には雄大な北アルプスの山々が連なります。温泉街には大規模なバスターミナルがあり、周辺には飲食店や土産物屋が立ち並びます。 秘湯から乗鞍岳や上高地、新穂高、高山などの観光地を結ぶ交通の要所と変わってきて、近年は外国人観光客も増加して賑わっています。平湯温泉は、奥飛騨温泉郷の他の温泉地(福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉)と合わせて楽しむこともできます。...»
昭和30年代の日本の里山を再現した体験型テーマパークです。自然散策からジップラインなどのアクティビティ、ショッピング、食事、お風呂まで、さまざまな過ごし方ができます。8か所あるイートインスペースでモーニングからランチ、スイーツまでさまざまなメニューを楽しめるのが魅力です。 懐かしい風景や暮らしを楽しみながら、アスレチックアドベンチャーで家族揃って1日中遊ぶことができます。入場は無料で、ドッグランもあり、犬と一緒に入場できます。「道の駅 みのかも」も併設されています。...»
高さ30m、幅約4mの壮麗な滝で、清冽な水が岩角を打って流れ落ちる姿は圧巻です。日本の滝百選に選定されており、滝の水が酒になったという「養老孝子伝説」も伝わっています。 養老の滝は標高が約270m、養老の滝入口駐車場から急な坂道を1.2km、徒歩30分ほど登ったところにあります。滝の上部にも駐車場があり、すぐ近くまで車で行くこともできます。 マイナスイオンたっぷりの空間は心身のリフレッシュに最適です。春には桜、秋には紅葉が美しく、四季折々の自然を満喫できます。 養老公園として整備されていて、滝周辺の散策路は、季節ごとに変わる景色が楽しめるほか、酒になったという霊泉「掬水泉」や歴史が感じら...»
標高1000メートルの高原「ひるがの高原」の豊かな自然に囲まれた広大な敷地にある「牧歌の里」は、季節ごとに変わる花畑や手作り体験、動物たちとのふれあいが楽しめる体験型のテーマパークです。 乗馬やジャージー牛の乳搾り、パンやピザ作り、押し花小物作りなどの体験も人気です。また、園内をゆったりと周遊できるロードトレインもおすすめです。豊かな自然に育まれた優良食材を使った地産地消の奥美濃グルメも堪能できます。...»
岐阜県西濃地方や愛知県尾張地方では「おちょぼさん」「お千代保稲荷(おちょぼいなり)」の愛称で親しまれている千代保稲荷神社は、商売繁盛や家内安全のご利益がある神社です。正月や月末には県内外から多くの参拝者が訪れます。 参道には約150軒の店が並び、毎日が縁日のような賑わいです。年間200万人以上の参拝者が訪れ、特に毎月末から翌日の「月越参り」では、夜通し多くの参拝者で賑わいます。...»
日本唯一の2階建てロープウェイで、標高2,200mの雲上までの空中散歩が楽しめます。北アルプスの壮大なパノラマを楽しむことができる観光スポットです。ロープウェイは中部山岳国立公園内の北アルプスの千石尾根に敷設され、岐阜県高山市から西穂高岳へのアクセスルートの一部となっています。...»
長良川の源流に近い郡上市白鳥町にある阿弥陀ヶ滝は、落差約60m、幅約7mの壮大な滝で、緑の木々の間から瀑布音を響かせながら落ちる姿は「日本の滝100選」にも選ばれています。滝壺のすぐ近くまで遊歩道が整備されており、裏側からも滝を眺めることができます。阿弥陀ヶ滝は、1958年に県指定名勝となり、1986年には「岐阜県の名水50選」、1990年には「日本の滝100選」に選ばれました。白山信仰の修験道の地(滝行)でもあり、その神聖な雰囲気が漂っています。...»
高さ64メートル、幅6メートルの壮大な滝で、飛騨三大名瀑のひとつです。「日本の滝百選」や「岐阜の名水50選」にも選ばれています。四季折々の美しい景観が特徴で、特に5月上旬には雪解け水が豪快に流れ、5月下旬には新緑が美しく滝を彩ります。10月上旬からは紅葉が始まり、カエデやブナ、シラカバの鮮やかな紅葉が見どころです。 平湯大滝は冬の寒さで滝が凍結し、巨大な氷柱に姿を変えます。2月に「平湯大滝結氷まつり」が開催され、ライトアップされた巨大な氷柱は多くの観光客を魅了します。 この滝は、平湯川にかかり、落差64メートル絶壁から落下する豊富な水量で壮大な景観を見せています。飛騨山脈の雄大な自然の中に...»
白川郷などから移築した10棟の合掌家屋で、日本の原風景を再現しています。ここでは、国指定重要有形民俗文化財である「旧大戸家住宅」をはじめ、合掌造りの内部を見学できるほか、さまざまな体験施設が楽しめます。 村内には、陶芸や和紙の絵漉きができる体験工房、日本で唯一の常設影絵劇場「しらさぎ座」、世界中の狛犬を集めた「狛犬博物館」、昔懐かしい里山を再現した「歳時記の森」などがあります。...»
戦国時代から江戸時代まで重要な役割を果たした城として知られています。慶長5年(1600年)の関ケ原の戦いでは、西軍・石田三成の本拠地となり、関ケ原に移動した後も壮絶な攻防戦が繰り広げられました。 江戸時代の寛永12年(1635年)以降、戸田家が11代にわたり十万石の城主を務めました。昭和20年(1945年)に戦火で一度は焼失しましたが、昭和34年(1959年)に再建されました。 大垣の市街地にある大垣城は、全国的にも珍しい4層の天守を持ち、「城下町・大垣」のシンボルとして市民に親しまれています。...»
新穂高温泉にある日帰り入浴施設「新穂高の湯」は、奥飛騨温泉郷の中でも特に人気の絶景露天風呂です。蒲田川のほとりにあり、温泉に浸かり、夏は深緑、秋は紅葉と雄大な山々を望みながら大自然を満喫できます。混浴露天風呂ですが、水着の着用が可能です。...»
標高900メートルという日本一高い場所にある観光鍾乳洞です。「竜宮の夜景」や「夢の宮殿」など幻想的な光景が広がり、ヘリクタイトと呼ばれる珍しい曲がり鍾乳石が多く見られます。これらの鍾乳石は、2億5千万年前にこの地域が海底だったころのサンゴなどから石灰石ができ、長い年月をかけて形成されました。洞内の通年平均気温は約12℃で、真夏には絶好の避暑スポットとなります。飛騨高山と奥飛騨温泉郷の中間に位置し、アクセスも良好です。その幻想的な世界と大自然の驚異を体験してみてください。...»
白川郷や五箇山のような豪雪地帯に見られる葺き屋根の合掌造りをはじめとする移築した古い民家が点在し、当時の山村風景を再現しています。自然に包まれた野外博物館で、農山村の暮らしや季節の行事を再現し、養蚕や林業など飛騨地方の伝統産業や民具を展示しています。招き猫絵付け、わら細工、消しゴム版画などの体験もでき、時間をかけて楽しむことをおすすめします。...»
標高1000メートルの絶景高原で、四季折々の花々を愛でながらアウトドアを満喫できる高原リゾートです。入園口からフラワーエリアまでは高原リフトで約8分の空中散歩。 春は日本最大級の桃色吐息(ペチュニア)4万株が咲き誇り、一面が桃色の絨毯に。山頂からは大日岳や白山連峰の壮大な景色を一望できます。 夏はコキア1万株と季節の花々がゲレンデを彩り、秋にはコキアが赤く染まる紅葉も楽しめます。 アクティビティも充実しており、ジップラインで空中を滑空したり、山頂バギーでスリル満点のドライブを楽しんだりできます。...»
飛騨木曽川国定公園の一角をなし、数百万年にわたって風雪に削られた花崗岩の巨岩や奇岩が、周囲の緑と美しいコントラストを描く絶景地として知られ、国の天然記念物にも指定されています。特に、烏帽子岩山頂付近では、大雨の後にだけ現れる滝が見られることもあります。秋には紅葉の名所で、四季折々の自然が楽しめるこの場所には、古くからの伝説が息づいています。 近くには鬼岩温泉があり、温泉情緒あふれる旅館が並び、料理店や土産物店もあります。昔、黄甫元勲大禅師が傷ついた白鷲を見て発見したと言われています。この温泉はラジウム鉱泉で知られ、高血圧症などに効果があるとされています。...»
岐阜県高山市にある高野山真言宗の寺院です。757年頃に行基菩薩が創建したとも言われ、1000年以上の歴史を誇る飛騨地方で最も古い寺院で、その風格は圧倒的です。境内には重要文化財(国指定)の本堂(室町中期)、1821年に再建された三重塔、樹齢1250年以上といわれる天然記念物(国指定)の大イチョウがあり、本尊には薬師如来坐像等が安置されてます。...»
関ケ原古戦場は、徳川家康率いる東軍と、石田三成率いる西軍が激突した「関ヶ原の戦い」が繰り広げられた場所です。現在は田園風景が広がる決戦地には、当時の激戦を物語る石碑や、徳川家と石田家の家紋入りの旗が立てられています。 また、西軍の指揮を執った石田三成が陣を構えた笹尾山には、馬防柵が復元され、山頂には「石田三成陣跡」の石碑が設置されています。他にも「徳川家康最後陣跡」や「丸山烽火場」「開戦地」など、多くの見所があります。 岐阜関ケ原古戦場記念館や関ケ原町歴史民俗学習館、笹尾山交流館や関ケ原駅前観光交流館など、関ケ原の戦いを五感で楽しめる施設も多くあります。...»
岐阜公園と金華山(標高329m)の山頂を約4分で結ぶロープウェー。金華山の麓と山頂を結び、岐阜城へ向かうルートです。 通常、ロープウェーは毎時15分おきに運行され、混雑時は毎時10分おきに増便されます。車窓からは自然林に覆われた金華山と長良川の自然美、岐阜市の街並みが一望できます。 山頂駅付近には、リス村や売店、展望レストランも併設されています。期間限定で夜間も運転され、夜景を楽しむ多くの人に利用されています。 ...»
織田信長の部下であった木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)が一夜にして築いたと伝えられ、太閤出世物語の出発点となった大垣市墨俣町にあった城です。長良川西岸の墨俣(すのまた)は、交通と戦略の要地であり、戦国時代以前から合戦の舞台となっており、戦国時代に重要な役割を果たしたことで知られています。 この城址に建つ城郭天守閣型の大垣市墨俣歴史資料館は、4層6階建で純金(24金を27キロ)の金のシャチホコを配しています。館内は墨俣築城への道を展開しており、若き秀吉に出会えます。また、展望室からは長良川や金華山をはじめ、伊吹山・養老山脈などが一望でき、四季の眺めは最高です。...»
飛騨山中に両面宿儺(りょうめんすくな)という凶族を討伐するために、朝廷より飛騨国に入った武振熊命が戦勝祈願のために桜山(櫻山)の神域に先代の応神天皇を祀ったのに始まると伝えられています。 秋の例祭(八幡祭)は春の日枝神社の例祭とともに高山祭として知られ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。境内には高山祭屋台会館があり、秋の高山祭で曳き出される屋台が通年展示されています。 境内には、火防鎮護の神「秋葉神社」、菅原道真公を祀る「天満神社」、五穀豊穣や商売繁盛の神「稲荷神社」、海上交通安全の「琴平神社」、武勇の神や歯の神を祀る「照前神社」といった末社があります。 祭屋台を展示している高山...»
木曽川をダムでせき止めた渓谷で、中津川市、恵那市にまたがる。遊覧船でまわることができ、両岸に獅子岩や品の字岩などの奇岩を間近で見ることができる。また恵那峡大橋から眺める景色は格別です。木曽川をダムで堰止めた渓谷で両岸に獅子岩,屏風岩など数多くの景勝地があり遊覧船でまわれる。また両岸を空中で結ぶロープウェイも架かっている。 恵那峡の概要 恵那峡は、岐阜県恵那市に位置する美しい峡谷です。この地域は、岐阜県と愛知県の県境に広がる自然豊かなエリアで、特にその壮大な景観と豊かな自然環境が多くの観光客に魅力的なスポットとなっています。 地理と景観 恵那峡は、長良川の上流に位置し、周囲には美しい山々...»
日龍峯寺は、舞台造りで京都の清水寺に似ていることから「美濃清水」の異名として知られる岐阜県で最も古い歴史を持つ寺院です。標高283メートルの高澤山の中腹に位置し、飛騨、美濃、伊吹、養老の山々を一望できます。 自然豊かな観音霊地にふさわしい景勝地にあり、広大な境内には古木が生い茂り、幽玄な雰囲気を醸し出しています。美濃西国三十三ヶ所第一番礼所として知られ、地元では高澤観音と呼ばれ親しまれています。本尊の千手観音菩薩は、商売繁盛や家内安全、安産や子授けのご利益があるとされ、毎月第三日曜日の本尊命日には多くの参拝者で賑わいます。 江戸時代前期に建立された本堂や、源頼朝の分骨が眠るとされる宝篋印塔...»
岩倉山の麓に位置する、無数の鍾乳石と石筍が織りなす幻想的な世界が広がる鍾乳洞です。岩倉山鍾乳洞として、関ケ原町の天然記念物にも指定されています。 全長518メートルの洞内は、段差が少なく歩きやすく、洞内の平均気温は約15℃と一年を通して過ごしやすい環境です。ウミユリなどの化石が発見されていることからも、長い歴史をかけて自然が生み出した神秘的な空間であることが分かります。...»
陣屋とは江戸時代に郡代・代官が治政を行った場所を指します。御役所や郡代(代官)役宅、御蔵などが含まれます。飛騨代官は江戸幕府が飛騨国を直轄領として管理するために設置した代官所で、飛騨郡代役所(陣屋)です。安永6年(1777年)に飛騨郡代に昇格し、関東・西国・美濃に次ぐ幕府の重要な直轄領となりました。幕末には全国に60余りあった郡代・代官所の中で、当時の建物が残っているのは高山陣屋だけです。 大門や郷倉、天朝御用の看板を残し、現在は郷土博物館となっています。内部には江戸時代の歴史資料などが展示されています。表門の手前では毎日朝市が開催されており、高山市内では宮川朝市と並び「陣屋朝市」として親し...»
からたに滝は轟音とともに水が大空間に一気に落ちる豪瀑で、運が良ければ滝壺の近くに虹がかかることもあります。あかがねとよの滝壺は神秘的なエメラルドグリーンが特徴です。岩壁は溶岩で柱状節理状になっています。「から谷」との合流点にあるところからこの名がつきました。落差15m。幅5m。 標高3067mの御嶽山の麓にある飛騨小坂は、豊富な雨量と落差の大きい渓流、森林が特徴で、落差5m以上の滝が200ヶ所以上もあり、日本でも有数の滝の多い町として知られていますさらに上流に渓谷沿いの林道をのんびり進むと、約1時間でからたに滝とあかがねとよの二つの滝に辿り着きます。...»
標高3067mの御嶽山の麓にある飛騨小坂は、豊富な雨量と落差の大きい渓流、森林が特徴で、落差5m以上の滝が200ヶ所以上もあり、日本でも有数の滝の多い町として知られています。数ある滝の中でも代表的な滝が「根尾の滝」。落差63m、幅約5mあり、「日本の滝百選」に選ばれた名瀑。輝石安山岩の大岩壁を一気に流れ落ちます。途中、溶岩から成る大岸壁「あまどり岩」も臨むことができる。がんだて公園入口から先の遊歩道及び車道は冬季閉鎖となります。立入禁止となりますので、ご注意ください。...»
巌立(がんだて)は、岐阜県下呂市小坂町落合の濁河川と椹谷の合流点にある絶壁で、付近一帯は巌立峡と呼ばれています。がんだて公園は、巌立を間近に望むことができる場所で、展望台、売店、駐車場などが整備されており、大型バスも利用できます。 公園内には三ツ滝までの600メートルの滝見遊歩道が整備されており、途中には円空上人ゆかりの不動明王が祀られています。さらに林道を2キロメートルほど進むと、あかがねとよ、からたに滝を見ることができ、春の新緑や秋の紅葉といった季節ごとの異なる風景を楽しむことができます。巌立峡は紅葉の名所としても知られ、飛騨・美濃紅葉三十三選に選定されています。 御嶽パノラマラインか...»
秋の高山祭が行われる桜山八幡宮の境内にある博物館で、祭屋台を展示しています。飛騨高山で一番の大イベントは、春と秋の年2回行われる高山祭で、その見どころは絢爛豪華な祭屋台です。 高山祭屋台会館は、全国でも珍しい本物の祭屋台を展示している施設です。秋の高山祭に曳き出される11台の実物の屋台(国指定重要有形文化財)が保存され、館内では年に3回の入れ替え展示が行われ、実物の祭屋台を間近で見ることができます。 高山祭屋台会館の附設施設として桜山日光館があり、10分の1スケールの日光東照宮の模型を展示しています。...»
郡上八幡博覧館は、1920年(大正9年)に建てられた洋風近代建築の旧税務署をそのまま利用した現代とレトロが融合したミュージアムです。郡上八幡の「水とおどりの城下町」の魅力を、歴史、水、技、郡上おどりの4つのコーナーに分けて分かりやすく展示・紹介しています。...»
中山道中津川宿は、交通の要衝として東美濃地方で随一の商業の町として栄えた江戸から45番目の宿場町です。江戸時代の風情を残す町並みは、訪れる人々に懐かしさを感じさせます。 大名通行や姫宮通行の休泊で利用された中津川宿本陣があった本町には、うだつのある家やます形、旧庄屋屋敷などの古い町並みが残っています。防火や身分の象徴として建てられた「うだつ」は、中津川宿のシンボルです。各家が「我が家が一番だ」と競い合った、当時の活気あふれる様子が伝わってきます。...»
大自然に囲まれた木曽川の両岸は恵那峡と呼ばれ、さまざまな奇岩・怪石がそそり立つ景勝地。その渓谷美を楽しめる遊覧船が恵那峡遊覧船だ。大井ダム湖畔のさざなみ公園近くから、上流に向かって恵那峡大橋と源済橋をくぐり、付知川との合流点、品の字岩までを往復する約20kmの航路。迫力の30分間のクルージングが楽しめます。...»
岐阜県白川村にある資料館で、衣食住に関する資料が保管・展示されていて、白川村の伝統と歴史を体感することができます。建物は1827年(文政10年)頃に能登の大工によって建てられた合掌造り家屋で、国の重要文化財に指定されています。遠山家は「大家族の家」としても有名で、明治30年代後半のピーク時には40人の大家族が山国の厳しい生活を送っていました。かつての大家族制度を偲ばせる壮大な規模と峡谷の緑濃い環境にしっくりと調和する風格と美しさを誇ります。なお、白川村を代表する大型の合掌造り住宅ですが、白川郷からは車で15分ほど離れているため、世界遺産「白川郷・五箇山の合掌造り集落」には含まれません。...»
岐阜県加茂郡七宗町から加茂郡白川町までの全長約12キロメートルにわたる美しい峡谷です。険しい峡谷を流れる水や、神秘的な大彫刻のような奇石・怪石、そして変化に富んだ景観はまさに絶景です。6月には、岩場に赤い花を咲かせる「岩ツツジ」が見られます。...»
臨済宗妙心寺派の寺院です。伊自良湖畔に位置し、幹回り3.2m、高さ20mある樹齢350年以上という大桜が有名で、岐阜県の天然記念物にも指定されています。 本堂は八ツ棟造りの堂々たる建物で、千手観世音菩薩を本尊として祀っています。馬頭観音としても古くから信仰を集めており、公営競馬の関係者も多く参拝に訪れるそうです。...»
大滝鍾乳洞は、郡上八幡から山ひとつ隔てた場所にあり、古生代の石灰岩層にできた断層が地下水によって大きく削られて形成されました。鍾乳洞の入口までは、杉林の急な斜面を全国でも珍しい木製のケーブルカーが運行しています。 洞内の最奥には高さ30mの滝があり、見学コースは約1kmです。併設された釣り堀では、釣った魚をその場で調理して食べることができます。...»
両岸には高さ10m余の奇岩がせり出している。乃木将軍が名付け親という。...»
岐阜県郡上市にある縦穴形の大鍾乳洞です。約2億5千万年前から形成され、深さ80m、東西160m、南北130mの範囲にわたって上下6段にホールやトンネルが広がっています。 郡上市の天然記念物にも指定されており、立体迷路型の世界でも珍しい鍾乳洞です。総延長約2000メートルのうち、一般観光洞は約800メートルと、自然そのままの姿を残した壮大なスケールが魅力です。...»
関ケ原合戦をユーモア溢れるコンクリート像で再現した日本唯一の体感型私設資料館です。約1万坪の広大な敷地に、200体以上の人形が並び、戦いの様子をリアルに体感することができます。 徳川家康、石田三成、大谷吉継など、名だたる武将はもちろん、足軽や鉄砲隊まで、個性豊かな人形たちが勢揃い。まるでタイムスリップしたかのような臨場感あふれる空間で、歴史を楽しく学ぶことができます。 写真撮影も自由なので、SNS映え間違いなしの一枚をぜひ!...»
日光東照宮の精巧模型を保存・展示している高山祭屋台会館の附設施設です。大正時代に長谷川喜十郎ら33人の技術者が10分の1スケールの日光東照宮模型を15年の歳月をかけて製作しました。館内は近代的でありながら荘厳な雰囲気があり、日光東照宮を彷彿とさせます。...»
飛騨大鍾乳洞の発見者である大橋外吉が集めたコレクションを展示する博物館です。1987年に開館し、飛騨大鍾乳洞に併設されています。飛騨大鍾乳洞の入口途中にあり、鍾乳洞の見学と一緒に楽しむことができます。鍾乳洞の入場料でコレクション館も自由に見学できるため、気軽に立ち寄れる場所となっています。...»
平湯民俗館は、岐阜県高山市の平湯温泉郷にある博物館です。江戸時代中期に建てられた農家「豊坂家住宅」をメイン施設として公開しています。敷地内には、円空作の仏像群が安置された薬師堂仏殿や、富山県利賀村から移築された合掌造りの民家「高桑家住宅」、大正時代に平湯に赴任した教育者「篠原無然」の記念館、温泉入浴施設「平湯の湯」などがあります。...»
岐阜県美濃地方の秋の味覚「栗きんとん」は、栗本来の風味と上品な甘さが楽しめる伝統和菓子です。江戸時代から中津川市を中心に作られてきた茶会では欠かせない郷土菓子で、観光客に人気の高いお土産になっています。蒸した栗に砂糖を加えて炊き上げ、茶巾絞りで栗の形に仕上げた一品です。...»
岐阜県の奥美濃地方(郡上市、下呂市、中津川市北部)で食べられている郷土料理です。醤油や味噌をベースにニンニクや生姜など特製のタレで下味を付けて、鶏肉とキャベツなどの野菜を炒めたシンプルな料理で、地域やお店、家庭によって味付けや具材が異なります。ご飯のお供はもちろん、お酒のおつまみにもぴったりです。...»
「朴葉寿司(ほおばずし)」は、岐阜県の飛騨地方などで作られてきた初夏を代表する郷土料理。朴葉の葉がたくさん採れる春の終りから夏にかけて、その葉を使って、昔から田植えや養蚕の飼育など春の農作業を終えたこの時期に、「朴葉寿司」を作って野休みのご馳走としてきた。寿司ご飯に入れる具も家々で異なるが、主にサケ、サバ、キャラブキ、生姜など。殺菌作用があるとも言われる朴葉、その香りを愛でると共に、お皿の代わりともなり葉でまとめながら食べることができる。 清涼な初夏を感じる朴の香りがする逸品 酢じめにした塩さば、塩ますなどが色どりよく並べられた朴葉ずしは、農休みやおひまちに、また、お客のある時に作られる。...»
岐阜県南部、濃尾平野に位置する各務原市。その町おこしの一環で誕生したのが”各務原キムチ”だ。各務原市の姉妹都市であり、ドラマ「冬のソナタ」の舞台にもなった韓国の春川市の特産物”松の実”と、地元特産のにんじんが入っているのが特徴。キムチは白菜のものが有名だが、大根、きゅうり、ヤーコンや竹の子、エリンギ茸、カブなど、多様な種類が楽しめる。味も、和風あっさり味から本場韓国のものに近い本格派まで揃っており、好みで選べるのが嬉しい。また、各務原キムチ誕生までの実話をもとにして、ドラマ「恋するキムチ」も制作された。...»
江戸期より天領として江戸の文化が伝えられたこの町は食に対する好奇心が旺盛で、中華そばも戦前より存在。「高山ラーメン」の元祖は、昭和初期屋台で開業した『まさごそば』とされる。高山では「そば」と言えば中華そばを指し、蕎麦を指すには「日本そば」と言わなければならない。その中華そばは鶏ガラ・カツオ節・野菜などからとる和風のスープに、濃い醤油味が立つ独特のもの。低加水の細縮れ麺が入るのも特徴。おもしろいのはその調理手法。醤油ダレとスープを分けることなく1つの寸胴で煮込むのである。そうなればもちろん時間が経つにつれ煮詰まり、塩分濃度が上がることになるが、その味の変化を楽しむのもまた「高山ラーメン」の醍醐味...»
秋、掘り出した地蜂の子や幼虫を使った田舎料理です。最初は戸惑う人もいるかもしれませんがひとたび口に含めば、ほのかな甘味が広がり、やみつきになる人も。普段味わえない栄養たっぷりの山の珍味なのです。...»
飛騨地方・高山市を中心に生産される飛騨・美濃伝統野菜「飛騨紅丸かぶ」の漬物です。きめ細やかで舌触りが滑らかな「飛騨紅丸かぶ」は、生でもほんのりと甘みがあります。しっかりと塩をして漬けることで長期保存が可能となり、雪で冬期の交通が遮断される時期には欠かせない常備菜でした。葉がついたままの赤かぶを洗う「菜洗い」の姿は、飛騨の初冬の風物詩でもあります。自然な色をよくするために梅酢を加えることもあります。素朴でさわやかな赤かぶの味わいを堪能してください。今では家庭で漬けることは少なくなりましたが、漬物店や土産物店で購入することができます。 ...»
『飛弾牛』は日本食肉格付協会の枝肉格付で認定された岐阜県産黒毛和牛A1等級~A5等級の中の「3・4・5等級」が飛騨牛である。岐阜県内で14ヶ月以上肥育された黒毛和種の中でも特にすぐれた風味を持つと評価された牛肉のみに与えられる銘柄である。血統や安心・安全な飼料へのこだわりと、春夏秋冬、手間ひま惜しまず世話する人々の深い愛情によって「飛弾牛」はつくられている。霜降りのきめの細かい肉質の香ばしいジューシーな旨味。串焼きはステーキとはまた違った飛騨牛本来の美味さが味わえる一品である。...»
岐阜県下呂温泉のご当地どんぶりとして知られている”トマト丼”は、甘辛いタレで仕立てた飛騨牛丼の上に、下呂市の名産品であるフルーツトマトをのせたものだ。フルーツトマトの酸味が甘辛いソースを引きたてるだけではなく、トマトの風味と食感がさわやかな後味で、牛丼を食べているとは思えないさっぱりとした味わいが楽しめる。丼ものに目がないB級グルメファンにはもちろん、普段は丼ものを敬遠しがちな女性やお年寄りにもおすすめできる一品だ。...»
岐阜の清流で育った鮎は、歴史と食文化に深く結びついた特別な味わいです。長良川鵜飼で獲れた鮎は皇室へ献上されるほど、その美味しさは格別です。...»
そばは、適度ストレスを与えながら育てることで、味の深みと甘さが増すといわれており、昼夜の温度差が激しい北アルプス山麓に広がる飛騨高原も、その栽培に向いた土地のひとつ。飛騨市内では「挽きたて、打ちたて、ゆでたて」の3つがそろった「3たてそば」が味わえるお店が点在しており、風味が豊かで、甘さがあり、コシが強い”飛騨そば”が楽しめる。飛騨市では近年、そばの名産地としてのアピールを強化しており、市内各地でそば打ち体験教室などといったイベントも数多く開かれている。...»
岐阜県飛騨地方の郷土料理で、地元では「漬けステ」とも呼ばれています。飛騨地方の多くの居酒屋で提供されている人気メニューです。 飛騨地方では昔から漬物を焼いて食べる習慣がありました。特に、寒い冬に貴重な食料となる漬物は、野菜としての役割を果たしていました。凍りついた漬物を解かすために、囲炉裏で朴葉に載せて焼いた料理法「貝焼き」がこの料理の始まりです。 また、古くなった漬物の再利用としても活用されてきました。一般的には白菜の漬物が使われ、特に卵を加えたものが美味とされています。各家庭で味付けや炒め具合にバリエーションがあります。 朴葉の上で切り漬けを焼いて、生卵を混ぜて半熟で食べる。飛騨地方...»
各務原市は2003年から、韓国春川(チュンチョン)市と姉妹都市提携を結んでおり、2004年冬には姉妹都市一周年を記念したイベントが開催された。イベント期間中、在日韓国人の方が手づくりしたキムチが大人気に。そのことに着目した市は、2005年から“キムチによるまちおこし”をスタートさせた。各務原キムチの特徴は、各務原市特産のにんじんと、春川市特産の松の実が入っていることである。市内では、50以上の店舗で各務原キムチや、キムチ料理が販売されており、本場韓国の味を楽しみことができる。そんなキムチ鍋のできばえに目を光らせる鍋奉行が集まったまちおこし団体「各務原キムチ鍋奉行所」では、キムチ鍋を通して各務原...»
岐阜県海津市にある「商売繁盛のお稲荷さん」として知られる千代保稲荷神社は、「おちょぼさん」「お千代保稲荷(おちょぼいなり)」の愛称で岐阜県西濃地方や愛知県尾張地方で親しまれている。毎月末に、まるで初詣と見間違えるほどにぎわう「夜市」は知る人ぞ知る名所である。この門前町では、参道の両脇には約150軒の店が連なり、縁起物を扱う店が多い。名物としては草餅、川魚料理、串カツと土手煮、漬物等がある。中でも、串カツ屋の前には多くの人集りがあり、大変人気がある。みそ味とソース味の2種類のカツやどてなど1本から手軽に味わえる。...»
岐阜県西部では、こがらしに紅葉が舞う頃から冬の味覚として「ぼたん(猪)鍋」が名物。「ぼたん鍋」とは、猪肉を薄切りにし、牡丹の花に似せて皿の上に盛りつけること等に因んでいる。猪の肉自体は厚いわりには淡泊で、熱い肉を口に入れても火傷しないといわれる。煮込めば煮込むほどますます柔らかくなり、また精が強いため段々体がほてってくる。一般にぼたん鍋の特徴はみそ仕立て。白みそ、赤みそに粉山椒をを加えて煮込み、生卵をつけて食べる。 野生の厳選された猪は、臭みなどなく、低脂肪、低カロリーに加え、コラーゲンが多い。...»
昭和57年、旧河合村(現飛騨市河合町)では、地元の養殖業者が東京で試食して気に入ったのをきっかけに村内の下小鳥ダム湖で河ふぐ(アメリカナマズ)の養殖が始められた。水質の良いダム湖で育てられる河ふぐは泥臭さが全く無く、地元の旅館などで活け造り、唐揚、蒲焼きなどの料理として提供されていた。身は白く、歯ざわりの良い、その淡泊で上品な味は、ふぐに勝る山里の珍味として評判を呼び、「飛騨名物河ふぐ料理」といわれる。特に、刺身については河豚とよく似た食感であり、薄造りで食されるため、名称の由来となった。...»
主に岐阜県の飛騨地方で肥育される黒毛和牛「飛騨牛」は、肉質等級5等級~3等級に認定された牛肉のみに与えられる銘柄。 霜降りが多く、薄いピンク色で、肉質が柔らかいのが特徴。サーロインステーキやロースしゃぶしゃぶなどをはじめ、「ひつまぶし」ならぬ「飛騨牛まぶし」という食べ方もある。飛騨牛をご飯にのせ、1.そのまま、2.海苔・ねぎ・わさび等薬味をのせて、3.お茶漬けで食べる。現在は、最後にとろろをかけることも。また、手軽に味わうには、飛騨牛肉まんや飛騨牛カレー、飛騨牛味のポテトチップスなどもある。...»
飛騨の名産である赤かぶをはじめ、きゅうりや大根、キノコなどを塩漬けにしたもの。さまざまな材料を漬けることから「品漬(しなづけ)」と名付けられました。岐阜の飛騨地方では、昔は雪が降ると交通が途絶え、野菜が手に入りにくくなるため、「しな漬」は欠かせない保存食でした。 夏頃から収穫した野菜を順次塩漬けし、秋にキノコ、みょうが、梅酢などを加えます。寒くなる頃には葉をとった赤かぶも一緒に漬け込むと、美しい淡紅色の漬物が完成します。素材ごとの豊かな味わいが楽しめます。...»
五平餅は、岐阜県東濃地方や飛騨地方に伝わる郷土料理です。固めに炊いた潰したご飯を串に巻き、遠火で下焼きし、甘辛いタレを塗ってこんがり焼き上げれば完成です。シンプルだからこそ奥深い、素朴な味わいが特徴です。 地域によって形やタレの味付けが異なり、中津川市周辺では串団子のように丸い団子状の「団子型」、恵那市周辺では平たい楕円形の「わらじ型」が主流です。 タレはしょうゆや味噌をベースに、ゴマ、クルミ、エゴマなどを加えて仕上げます。家庭によっては、玉子、ハチミツ、ハチの子を加えることもあります。...»
岐阜県中津川市、恵那市など、東濃地方周辺では、「からすみ」と言うと、鯔(ぼら)の卵巣の加工品ではなく、米の粉を加工した和菓子を意味する。地元では、昔から桃の節句に用いられ、米粉と砂糖をベースにしたもの。名前の由来は、子宝の象徴としての縁起物であるカラスミの形に似せて作ったという説が有力。全体に細長い棒状の菓子で、包丁で適当な幅に切って食べる。特徴的なのは、切った断面が富士山の形になっていることである。種類は、白砂糖で甘みをつけた白、黒糖を使った黒、落花生、くるみ、紅芋、よもぎなどを練り込んだものがある。...»
名刃師「関の孫六」にちなんでつくられた「孫六煎餅」は、卵・小麦粉・砂糖のみを主原料としたほのかなカステラ風味とパリパリの食感を楽しめるお煎餅。昭和元年に創業の老舗が作る煎餅は、岐阜県関市の代表的な名物として、とても人気のある銘菓。美濃路の旅の思い出におすすめのお土産にもなっている。美濃国で活動した、末関物を代表する刀工の一人である孫六兼元(まごろくかねもと)より、「孫六」という縁起の良い名から孫六酒・孫六煎餅・孫六温泉・映画・時代小説等々「孫六」に肖った名称は数多い。...»
飛騨古川の弐之町通り。古くから宿や商店が軒を連ね、現在でもその名残りを味わうことのできるこの通りに、「味噌煎餅本舗 井之廣」はあります。創業は明治41年。飛騨古川名物の「味噌煎餅」を造り続けて100年以上という老舗です。朴葉味噌や味噌の天ぷらなど、味噌のコクと味わいを生かした食文化がある飛騨市ならではの味で、岐阜県観光連盟推奨観光土産品にも選ばれた銘菓です。三年もの熟成期間を経た自家製味噌を使い、創業当時の手法のまま1枚1枚丹念に作られた飛騨の味。パリパリと心地よい音をたてながら口の中で割れる味噌煎餅には、飛騨の素朴で温かい人々の姿を思い出させる優しさがあります。...»
「つかげ」とは、「揚げたもの」を意味する飛騨地方の方言。飛騨古川に古くから伝わる、家庭でも作られているというお菓子。大豆に、砂糖や醤油、小麦粉の衣をつけ、じっくりと揚げた一品。素朴な大豆の旨みと程よい甘み、ポリポリとした食感がやみつきになる、かめばかむほどクセになる味だ。お菓子ではあるが、お茶だけでなく、おつまみとしてビールにも合うが、特に日本酒との相性は抜群。豆つかげの甘みでお酒が辛く感じられ、一層お酒が進む。地元住民はもちろん、観光客にも大人気。飛騨に足を運んだ際にはぜひ購入してみて欲しい。...»
岐阜県内で14ヶ月以上肥育され,最高肉質を指すA5からB3までにランクインした黒毛和種を「飛騨牛」と呼びます。おいしい牛肉は、5代前までの血統で価値が決まるとも言われていますが、飛騨牛も血筋をたどると名牛「安福号」にたどりつきます。「安福号」の血統を受け継いだ牛は3万頭以上、そしてその子供たちは第5回および第6回全国和牛能力共進会で優秀賞を受賞するなど飛騨牛の名を全国に広め、銘柄確立に貢献しました。肪が少ないきめ細かな霜降り具合が特徴で、肉色は鮮やかで淡いピンク色。甘みが強く上品な味わいに、やわらかくとろけるような食感が楽しめます。...»
岐阜県白川町の霧越高原にある小さな養豚場「藤井ファーム」で、一貫生産されている豚肉“あんしん豚”。自然に近いのびのびとした環境で、抗生物質・殺菌剤・ワクチン・ホルモン剤・除虫剤などを一切使わず、独自の飼料とキレイな湧き水で飼育され、腸内環境を整えるため、発酵食品のおやつやジュースを与えるなど、十分に健康に気を配りながら、ストレス与えないようにして育てられた豚だ。こだわりの豚肉のおいしさは格別で、旨みとコクがあり、脂分の多いバラ肉でももたれずに食べられる。...»
飛騨地鶏は、オスの大型黒軍鶏とメスの名古屋種との掛け合わせで誕生した、年間出荷数が少ない希少な地鶏。奥飛騨の豊かな自然で育っている。赤みを帯び適度な弾力があり、しゃきしゃきとした歯切れの良い触感と独自の風味が楽しめる。...»
岐阜県恵那市の山岡町は、内陸性の気候のため、冬季に空気が乾燥し、朝晩の冷え込みが激しいという特徴があり、これを利用した”寒天”の生産が古くから行われてきた。特に”糸寒天”の生産が盛んで、全国の生産量の80%を占めたこともあるという。寒天は、近年の健康ブームで人気のある食材。特に”細寒天”は食物繊維が多く、健康にもダイエットにも向く食材といわれる。山岡町では、それらの寒天を使ったラーメンやうどん、刺身などが味わえる。恵那と明智を結ぶ「ヘルシートレイン」では、列車内で豪華な寒天料理が楽しめるようだ。...»
岐阜県郡上市を流れる清流・長良川で育つ、良質な「郡上鮎(ぐじょうあゆ)」。2008年の「清流めぐり利き鮎大会」においても、グランプリを受賞。この大会は河川環境の善し悪しを観るひとつの指標として鮎の味を競い、水や川の大切さを訴える場にしようと毎年開催されている。川底の藻を食べて成長する鮎のおいしさは、その鮎の棲む河川の美しさを示すバロメーターといえる。夏が旬であり、特に長良川上流郡上の地で獲れる天然鮎は上質で甘味とふっくらした身をもつ。塩焼きや煮付け、天ぷらをはじめ、寿司や釜飯でも美味しい。 旬 6月 7月 ...»
飛騨の山の中で、安全・安心・無毒でミネラル豊富な地下水を利用し、飛騨のおいしい水と空気の中、ストレスのない環境で育てられたとらふぐ。一定の水温、決められた水質で丁寧に育てた飛騨とらふぐは、ストレスの少ない環境で育つため、透けるような白身と甘みが特徴。季節にとらわれず一年を通じて美味しいふぐ料理を食べられる。てっさ(刺身)にすると特にその旨みと甘味が際立ちます!ぜひ北アルプスの見える山間の飛騨でご賞味あれ!...»
「富有柿(ふゆうがき)」は、岐阜県瑞穂市を発祥とした甘柿を代表する品種。明治時代に岐阜県旧本巣郡で発見され、その高品質さゆえ、全国に急激に普及した。果実はやや大果で130g以上になり、豊円で整った果形で、果皮は橙紅色で光沢多く、外観はきわめて美しい。食味は、糖度16度程度で甘みが強く、果汁が多い。また、肉厚で果肉が柔らかい。熟期は11月でやや晩生に属する柿である。果実の日持ちが良好で軟熱おそく、輸送性があり、外観とともに高品性がきわめて高い。 旬 11月 12月 ...»
大きいもので80グラム以上と、小ぶりの柿ほどの大きさになるいちご“美人姫”は、大きさや形、色にもこだわり、岐阜県のブランド品種“濃姫”を品種改良して作られた。“濃姫”の持つ強い甘み、食味の良さ、物流にも絶えられる果実の硬さを生かし、透明感のあるいちご独特の食感と香り、ふわりと広がる自然の甘さを実現させた。「奇跡のいちご」として、各種メディアでも大きく取り上げられ、1粒5万円の値がつくともいわれる高級いちご“美人姫”。岐阜県羽島市正木町の奥田農園の直売所では、そのおいしさを気軽に楽しめるようにと、大きさによる価格分けや、「美人姫」を使用したジャムやジュース、ジェラートなどの加工品の販売もされてい...»
堂上蜂屋柿(どうじょうはちやがき)は、美濃加茂市蜂屋町原産の渋柿。堂上蜂屋柿の干し柿は、古くより高位高官の人々に賞味された絶品で‘堂上’という名が与えられた。朝廷(天皇)や将軍(源頼朝、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)に献上されたとも言われる。やや角張った形をし、1個230グラム前後の大きな果実で、 成熟すると甘くもっちりとした食感に。果肉は緻密で、種子、水分ともに少ない干し柿専用品種。収穫時期は11月で、収穫してから、干し柿ができあがるまで40日ほどかかる。美濃加茂市の庭先では、冬になるとたくさんの堂上蜂屋柿が干されており、その風景は冬の風物詩にもなっている。 旬 12月 1月 「堂上蜂屋...»
岐阜県瑞穂市(旧本巣郡穂積町)の井上藤九朗宅に樹齢300年生くらいの原木があったことから名づけられた「藤九郎(とうくろう)ぎんなん」。しかし、この原木は、大正3年、台風のため倒伏枯死したといわれる。瑞穂市只越の西蓮寺境内の樹齢160年生樹、羽島市曲利の炭竈待冶所有の樹齢100年生樹などが正しい系統とされる。結実期に入るのはやや遅く、完熟期は10月中~下旬頃の晩生種。現在のぎんなん品種の中では平均1粒4.1グラムと最も大粒種で光沢があり、揃いも良好で食味、貯蔵性も良いため、市場評価も高い。 旬 10月 11月 ...»
大正時代から尾張地方でつくられ、さやの中の豆が16個あることから名づけられた「十六ささげ」。岐阜県では、羽島市、本巣市(旧糸貫町)で栽培される。収穫時期は6月から9月。高温・乾燥に強く、盛夏でもよく着莢するので、青物が少ない夏期における貴重なビタミン源に。形はいんげんに似ているが、いんげんより柔らかく、食味が良いのが特徴で、長さは約30~40cm。さっと茹でて、しょうがじょうゆで食べるのがさわやかで夏にぴったり。また、胡麻和え、卵とじ、かき揚げ、混ぜご飯にと、料理の幅は広い。 旬 7月 8月 ...»
岐阜県郡上市、長良川源流域の標高900メートルの「ひるがの高原」で生産、収穫されている“春まちにんじん”。本来は秋に収穫するはずの人参をそのまま収穫せず、豪雪地域の寒い冬を、雪の下でじっくりと寝かせることで、甘みを蓄え、まるでフルーツのように甘いにんじんが育つ。生産農家は、化学肥料や化学合成農薬などをなるべく使用せず、有機物質を活用した土づくりに励み、環境に優しい農業の証「ぎふクリーン農業」にも認定された。春まちにんじんは、郡上市ブランドとして、市内のSAや道の駅などで販売されている。 旬 5月 6月 ...»
山県市で生産されているニンニク。生ニンニク、熟成させて作る「黒ニンニク」や黒ニンニクを練り込んだ麺などの加工品として販売されている。元気玉バーガーなど元気玉を用いた料理も生まれている。 【歴史・由来】獣害被害に強く付加価値加工品になる農産物として、2008年からニンニクの栽培が行われ、2012年に「元気玉」の名で商標登録された。 【おすすめの食べ方】そのまま食べてもフルーティーな味わい。黒ニンニクをプレーンヨーグルトに添える。黒ニンニクを用いたクリームチーズディップとして(岐阜調理専門学校考案、レシピ後述)。 【作り方】・黒ニンニクを1片をすりおろし、黒ニンニク2片を角切りにする。パセリ...»
岐阜県高山市丹生川町(旧大野郡丹生川村)の特産品である「宿儺(すくな)かぼちゃ」。名前は、約1600年前、丹生川出生の豪族で地方開発の先駆者として土地を拓き、飛騨の匠みを育て民を護ることに一身を賭けた飛騨国に伝わる伝説上の人物「両面宿儺(りょうめんすくな)」から。8月~10月の収穫時には、長さ約50cm、重さ2.5kg前後と大きく育つ。改良の加えられていない在来品種のため、栽培には細心の注意が払われ、一般的な改良品種の農産物とは異る希少価値をもった地場野菜。他のかぼちゃに比べて糖質のスクロースを多く含有し、細胞壁も薄いことから、ほっこりとした甘みがあり、加工に適しているといわれる。 旬 ...»
「千石豆」は、フジマメとも呼ばれ、明治時代から岐阜市の南部で栽培が続けられている「美濃伝統野菜」のひとつ。さやの形が千石船に似ていることから名付けられたといわれる。昔はほとんどどこの農家でも作っていたが、この伝統野菜を受け継いでいる農家は現在少なくなっている。高温、病気に強く、独特の風味がある。爽やかな緑色に、しなやかな三日月の形で、独特の青味の強さが野菜本来の味を思わせる、どこか懐かしい味わい。みそ和え物等の和え物をはじめ、五目煮にしたり、天ぷらにしても美味しい。収穫時期は4月下旬~10月下旬。 旬 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 ...»
「龍の瞳(品種名:いのちの壱)」は2000年9月に岐阜県下呂市でコシヒカリの中から偶然発見された稲の品種。トンボ、タニシ、ドジョウ等の生物を田んぼに蘇らせ、きれいな水を安定的に確保するため広葉樹の山作りに取り組みたいという願いから通常の農薬使用量の3分の1~4分の1程度で栽培している。大粒(コシヒカリの約1.5倍)で、粘り、香り、弾力があり、ご飯が甘い。さらに、早炊きが可能、精米後の劣化が少ない、レンジで温め直しても味が落ちない、という特徴もある。第8回全国米・食味鑑定コンクールでは、金賞受賞。...»