岐阜県博物館は、岐阜県関市にある県営の博物館です。岐阜県百年公園の園内に位置し、飛山濃水(飛騨の山、美濃の水)の中で育まれてきた岐阜県の自然と人文両分野の資料を展示しています。
岐阜県博物館は、自然と人文の展示を中心に、県民によるマイ・ミュージアムギャラリー展示、催し物、わくわく体験、展示解説などの学習・体験メニューも充実しており、子どもから大人まで楽しめる施設となっています。本館とマイ・ミュージアム棟の2つの建物で構成され、本館3階とマイ・ミュージアム棟3階は渡り廊下で結ばれています。
本館には以下の施設があります:
自然展示室
岐阜県の大地の成り立ちや現在の自然を紹介し、自然と人との関わり方について展示しています。
人文展示室
岐阜県の古代から現代までの歴史や文化を紹介しています。
特別展示室、企画展示室
特別なテーマや期間限定の展示を行っています。
図書資料室
岐阜県に関する書籍や資料が収蔵されています。
みんなの部屋
来館者が自由に利用できる交流スペースです。
マイ・ミュージアム棟には以下の施設があります:
マイミュージアムギャラリー
県民が自らのコレクションや作品を展示できるスペースです。
けんぱくホール
講演会やイベントが開催されるホールです。
岐阜県博物館の館外には、以下の施設があります:
自然観察のこみち
館内の展示と連動し、季節ごとの自然を観察できる小道です。ツツジの群生地や百草園、マンサクの林、見晴台などが整備されています。
旧徳山村民家
旧徳山村の民家(木造平屋一部2階建茅葺)を移築復元したもので、徳山の生活を後世に語り継ぐための展示が行われています。この建物は2018年に国登録有形文化財「旧宮川家住宅主屋」に指定されました。
自然のおいたち
岐阜県の大地の成り立ちを紹介しています。先カンブリア時代から新生代までの地質や地形を展示しています。
自然のすがた
「飛騨濃水」といわれる岐阜県の現在の自然を展示し、山の国、水の国としての魅力を伝えています。
自然とひと
自然の山や川と人との関わり方について紹介しています。
岐阜県の古代から現代まで
石器時代から現代に至るまでの岐阜県の歴史や文化を展示しています。
収蔵刀剣
赤羽刀などの貴重な刀剣が展示されています。
本館は1973年に起工し、1975年に竣工しました。3階建の建物で、1994年にマイ・ミュージアム棟が完成した際に、玄関が統一されました。マイ・ミュージアム棟は1994年に起工し、1995年に竣工しました。4階建の建物で、収蔵庫や展示スペースが充実しています。
旧徳山村民家は老朽化のため長らく内部非公開でしたが、2019年から整備事業が進められ、2024年から公開が再開される予定です。
岐阜県博物館は、自然と人文の両分野を網羅した総合博物館であり、岐阜県の豊かな自然と歴史を学ぶことができます。さまざまな展示や体験プログラムが充実しており、家族連れや学習目的の来館者にとって魅力的な施設です。