ぎふ長良川温泉は、1300年の歴史を誇る「鵜飼」で有名な温泉地です。毎年5月11日から10月15日まで開催される鵜飼は、多くの観光客を魅了しています。さらに、「観光経済新聞社 にっぽんの温泉100選」に5年連続で選ばれるなど、人気の温泉地です。
温泉の特徴
この温泉は、鉄分やラドンを多く含む鉄泉で、銅色のにごり湯が特徴です。中心を流れる清流・長良川は「名水100選」にも選ばれており、その美しい水質を誇ります。
宿泊施設と料理
川沿いに並ぶ宿泊施設では、新鮮な「鮎料理」や地元の薬草を用いた「薬膳料理」を楽しむことができます。特に鵜飼と宿泊をセットにした「ぎふ長良川温泉鵜飼パック」は好評です。
温泉街の特徴
岐阜城金華山の北麓を流れる長良川沿いには7軒のホテルや旅館があります。岐阜の市街地にも近いため、歓楽的要素もあり、芸子もいます。
長良川で行われる長良川鵜飼は名物の1つで、鵜飼の時期にはホテルや旅館から川面に浮かぶかがり火を見ることができます。
自然と温泉
清らかな水をたたえる長良川、岐阜城がそびえる金華山、その周辺に広がる温泉街です。宿の多くは長良川に面しており、四季折々の自然環境の中でゆっくりと温泉に浸かることができます。
お湯は鉄分を豊富に含むため、地下から湧き出した時は無色透明ですが、大気に触れると徐々に赤褐色に変色します。神経痛、関節痛、疲労回復などに効果があるとされています。
泉質:単純鉄冷鉱泉(中性低張性冷鉱泉)
効能:神経痛、関節痛、疲労回復など
また、宿では新鮮な鮎料理やヘルシーな薬膳料理も楽しむことができます(要予約)。
この地は1300年の歴史を持つ鵜飼を楽しめる場所としても有名です。
最も古い鵜飼の史料は西暦702年に遡り、織田信長や徳川幕府などの時の権力者たちによって保護され、松尾芭蕉も鵜飼を楽しんだ記録が残っています。夜の青い闇の中に浮かぶ篝火が川面を染める鵜飼の美しさは、過去から続く時の流れを感じさせます。
飼の里と問屋町
長良川の北側は、船頭や鵜匠などが暮らす町として発展し、今でも住宅街から川へ出る路地が使われています。南側は紙と材木の問屋町として栄え、現在「川原町」と総称される古い格子戸の町並みが残っています。銘木店などの風情ある建物が今も営業中で、当時の空気を感じることができます。
JR岐阜及び名鉄岐阜より岐阜バス岐阜公園、長良橋・高富方面行き及び市内ループ左回りのバス乗車。「鵜飼屋」バス停下車、徒歩3分