伊自良湖は、岐阜県山県市長滝にある人造湖です。1956年(昭和31年)、周辺の灌漑用として計画され、1958年(昭和33年)に着手、1966年(昭和41年)に竣工し、1969年(昭和44年)10月に完成しました。標高110m、面積0.1km²、周囲は約2.4kmで、水深は平均5.4m、最高10.9mです。水量は54万m³で、周辺は公園として整備されています。
春には300本の桜並木を楽しむ「伊自良湖桜祭り」、夏には「伊自良湖夏祭り・花火大会」、秋には鮮やかな紅葉、冬にはワカサギ釣りが楽しめます。四季折々の風景が訪れる人々を魅了します。
2016年(平成28年)1月、NPO法人地域活性化支援センターの「恋人の聖地プロジェクト」において、伊自良湖が恋人の聖地に選定されました。同年3月にはモニュメントが設置されました。2018年(平成30年)3月17日には、伊自良湖畔の観光拠点が整備され、散策デッキ「ラバースロード」やカフェレストランがリニューアルオープンしました。また、伊自良農産物直売所の愛称が『ラブレイク』に決定されました。
「ラブレイク」では、レストランのほかに釣り券販売や貸しボートの受付があります。カフェレストランでは「恋人の聖地」認定後に提供され始めたピンクラーメンやピンクカレーなど、この地でしか味わえないメニューを楽しむことができます。
伊自良湖は東海エリア屈指のワカサギ釣り場であり、秋から冬にかけて多くの釣り客で賑わいます。毎年4月には約4000万粒の卵が沈められ、釣り解禁日から春にかけて湖上は釣りボートで賑わいます。また、「鮎のくに」岐阜でも珍しい鮎釣り体験も行われています。
伊自良湖は名古屋近郊から車でわずか1時間半というアクセスの良さで、ちょっとしたリフレッシュに最適なスポットです。春は桜、夏は涼、秋は紅葉、冬はワカサギ釣りと、一年中楽しめるのも魅力です。
春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬はワカサギ釣りと、四季を通じて様々な自然の美しさを楽しむことができます。紅葉の時期には、周囲の散策路沿いに植えられた紅葉のトンネルを歩きながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
湖畔のラブレイクでは飲食のほか、市内のお土産品も販売しています。また、農産物直売所に隣接する無料休憩所(緑地等管理センター)では、疲れた時に一休みすることができます。
伊自良湖畔に佇む臨済宗妙心寺派の古刹寺院である甘南美寺も見逃せません。戦国時代に建立されたとされる八ツ棟造りの堂々たる本堂には、千手観世音菩薩が祀られています。境内には県指定天然記念物である樹齢350年以上の「江戸彼岸桜」が春の訪れを知らせ、秋には池周辺や山門前のモミジの木が参拝者を迎えてくれます。
伊自良湖は、その美しい自然と多彩なイベント、豊かな文化と歴史により、訪れる人々に四季折々の楽しみを提供しています。名古屋近郊からのアクセスも良く、リフレッシュに最適なスポットです。ぜひ一度、足を運んでみてください。