岐阜県関市にある、円空仏を展示する円空に関する博物館です。円空は江戸時代の僧侶で、独特な表情と躍動感のある木彫仏で知られています。
記念館には、円空の代表作である「不動明王像」や「阿弥陀如来像」をはじめ、約50体の円空仏が展示されています。
また、円空の生涯や制作技法に関する資料も展示されています。
江戸時代前期の天台宗僧侶、円空は全国行脚の中で、隣接する高賀神社を訪れ修業を行ったとされています。円空仏の最後の作と言われている歓喜天像ほか、多数の仏像が高賀神社に奉納されており、高賀神社伝来円空作仏像群(岐阜県指定文化財)として伝わっています。
この博物館は、これらの円空仏や同神社をはじめとする旧・洞戸村の文化財を展示する施設として創設されました。洞戸村の関市編入に伴い関市円空館と円空仏を展示する施設が並立していますが、市内に所在する円空仏を定期的に展示入れ替えする同館と性格を異にしています。