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養老公園

(ようろう こうえん)

芸術と遊び、歴史と自然がが交錯する、驚きと感動の体験

養老公園は、岐阜県養老郡養老町にある岐阜県営都市公園です。この公園は、孝子物語の名瀑「養老の滝」をはじめ、美しい自然と歴史的な名所が融合した場所として知られています。広大な敷地面積78.5ヘクタールには、四季折々の美しい景色が広がり、春は桜、秋は紅葉と、訪れる時期によって様々な表情を見せてくれます。

孝子物語と養老の滝

養老の滝は『親孝行な木こりが、湧き出た水をひょうたんに汲み、父に飲ませると若返った』という孝子物語が伝わる名瀑です。この滝は古くから文人・墨客に愛され、葛飾北斎も浮世絵に描いています。

滝の雄麗な姿はもちろん、周囲の自然も魅力的です。春には桜が咲き誇り、公園全体がピンク色に染まり、秋には山全体が紅葉し、見事なグラデーションを楽しむことができます。

公園内の施設

公園内には多くの施設があり、年間を通じて大人から子どもまで楽しむことができます。例えば、体験型アート施設の「養老天命反転地」や遊具がある「子どもの国」などがあります。

養老公園の歴史

養老公園は、1880年(明治13年)に開園しました。その面積は78.5ヘクタールで、養老山の麓から広がる豊かな自然が特徴です。

717年(養老元年)には、美濃国の「若返りの水」の噂が都に伝わり、元正天皇が訪れました。これがきっかけで、元号を「養老」に改元することとなりました。この美泉は現在の養老の滝や菊水泉だと言われています。

また、1252年(建長4年)には、養老の孝子伝説を収録した『十訓抄』が編纂されるなど、長い歴史を持つ場所です。

公園の発展

1765年(明和2年)から1784年(天明3年)にかけて、岡本喜十郎が養老温泉の開発を行い、旅館の千歳楼が開業しました。1879年(明治12年)には松方正義大蔵卿が訪れ、公園開設に向けた動きが本格化しました。

1880年(明治13年)10月17日、太政官令により養老公園が正式に開設されました。その後、公園の管理は幾度か移管され、1923年(大正12年)には岐阜県に移管されました。

主要な施設と名所

養老の滝 - 落差32m・幅4mの滝で、日本の滝百選に選ばれています。
養老神社 - 菊理媛神を祭神とする神社で、境内には名水百選に選ばれた菊水泉があります。
養老寺 - 真宗大谷派の寺院で、歴史的な建物が多数残っています。
千歳楼 - 1764年(宝暦元年)創業の旅館で、本館を含む3棟が登録有形文化財です。
養老天命反転地 - 荒川修作とマドリン・ギンズによる現代美術作品を基にした施設です。
岐阜県こどもの国 - 子どもたちが遊べる施設が充実しています。
養老パークゴルフ場養老パターゴルフ場テニスコート楽市楽座・養老養老キャンプセンターなどもあり、多様なアクティビティが楽しめます。

公園の意義

養老公園は、養老の滝を中心に養老山麓の大自然を取り入れ、景勝や歴史に彩られた岐阜県を代表する公園です。1880年に開園し、2020年には開園140周年を迎えました。歴史的な背景と豊かな自然が調和したこの公園は、多くの人々に親しまれています。

Information

名称
養老公園
(ようろう こうえん)

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